メトホルミンという糖尿病薬が注目されているので調べてみた。

こんにちは。田中です。

メトホルミンは古くから利用されてきた糖尿病治療薬ですが、血糖値を下げる効果の他にも、アンチエイジングや抗癌作用など様々な効果があるのでは、と改めて注目されているようです。今回は、メトホルミンという糖尿病治療薬の効能、効果についてまとめてみました。

糖尿病薬として古い歴史を持っている「メトホルミン」ですが、巷ではダイエットに効果が?なんて書き込みが目立ちます。噂は本当なのか気になったので、調べてみることにしました。

メトホルミンの効果はいろいろあるらしい。

調べてみると、効能が多岐にわたるようで、まとめるのが大変なほど。順番に見ていきましょう。

そもそも、メトホルミンは糖尿病治療薬です。筋肉での糖利用を促進したり、肝臓で糖をつくるのを抑制したりして血液中の糖(血糖値)を減らすための薬。2型糖尿病の治療に用いられることが主な使われ方です。

糖尿病になると、血糖値が高い状態が続きます。血糖値が高いと体中の細胞がダメージを受け続けるので、心臓や脳の病気に繋がりやすくなるのです。

塩分排泄に効果があるかも?


http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/kouhou/20180309_1.pdf より引用

メトホルミンが糖尿病でない患者(メタボリックシンドロームの方)に対しても血圧を低下させる効果があると報告されています。作用機序を調べた結果、メトホルミンを摂取すると、尿中への塩分排泄量が増加することが明らかになったそうです。塩分排出により血圧を下げれば、脳や心血管病のリスクを下げることができます。東京医科歯科大学の研究によって発見されました。

非糖尿病患者の体重減少に有効かも?


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23147210 をgoogle翻訳にかけたものです。

肥満および過体重の患者(BMI27以上、身長170cmであれば79kg以上)154人に対し、最大2500mg/日の用量で半年間、メトホルミン投与した結果、平均体重は5.8kg〜7.0kg減少した、とのこと。興味深いことに、体重減少の割合は、年齢、性別、BMIとの相関は見られなかった、ということ。めちゃくちゃ体重が重い人、だけでなく、ぽっちゃり体型にも有効かもしれないというのは面白い発見です。

メトホルミンには食欲不振をもたらす等の副作用がありますが、体重減少との関連もありそうですね。

癌の発症リスクを抑えることができる?


http://gan-mag.com/prevention/7248.htmlから引用

メトホルミンの効能であるインスリンの分泌を促進せずに血糖値を下げる(インスリンを効きやすくする)働きにより、血中のインスリン濃度が低下、結果としてがん細胞の増殖を抑えられているのではないか、と分析されています。記事中で指摘されていますが、膵臓がんのリスクが62%低下したとの報告があったとのこと。かなり大きい数字です。

メトホルミン服用の患者さんは未服用群に比べ、膵臓がん、肺がん、大腸がん、乳がんなど、多くの癌で抗がん効果があったとする臨床研究結果が上がっていており、癌の予防に有用である可能性が高そうですね。

腸内細菌叢にも良い影響を与える?


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23147210より引用

メトホルミンが消化管内の細菌構成を変えているかもしれない、という話です。糖尿病患者がメトホルミンを服用すると、80種類以上の腸内細菌の種が変化。メトホルミン服用者の便を糖尿病マウスに便移植したところ、マウスの血糖値が改善したそうです。腸内環境と肥満・糖尿病との因果関係が指摘されている昨今、メトホルミンによる腸内環境の改善がアンチエイジングやがん予防に繋がるかもしれない、という話は信ぴょう性が高そうです。

アンチエイジングにも効果がある?


http://www.dm-net.co.jp/calendar/2016/024632.phpから引用

米国立老化研究所の研究では、メトホルミンを投与したマウスは摂取カロリーが減り、コレステロール値が下がり、腎臓病やがんの発症が減ってたそうです。メトホルミンを投与したマウスはそうでないマウスに比べ、寿命が5%延びることが明らかになっているとのこと。また、約7万8,000人の糖尿病患者と約7万8,000人の糖尿病ではない人を対象とした大規模研究では、メトホルミンによる治療を受けている糖尿病患者は長生きすることが示され、メトホルミンを投与された70歳代の糖尿病患者は、糖尿病でない人に比べ死亡率が15%減少したそうな。老化防止薬として処方される可能性も否定できなさそうです。

男女性差はあるが、脳の損傷回復・認知症に効果があるかも?

https://www.gizmodo.jp/2019/10/a-promising-brain-regenerating-drug-may-only-work-for-women.htmlから引用

Science Advancesのレポートによると、実験用マウスでテストした結果、誕生直後に脳卒中を患い、脳に損傷があったマウスの治療に効果があることが実証されたそうです。さらに研究を進めた結果、どうやら女性ホルモンのエストロゲンが、メトホルミンの脳内幹細胞の発育効果を促すことが分かったとのこと。ただし男性ホルモンのテストステロンが分泌されると、メトホルミンが脳の幹細胞にもたらすはずの効果が遮断されてしまい治療の妨げになるため、男性ホルモンの分泌が多いオスのマウスには効果が認められなかったようです。

人間に効果があるかは未知数ですが、今後研究が進むことを期待しましょう。また、メトホルミンが血液脳関門障害症候群の治療に応用できるかも、という研究も進んでいるみたいです。

メトホルミンの効果には今後も注目

冒頭、東京医科歯科大学のプレスリリースにあったように、塩分排泄の増加効果もそうですが、現代人の食生活に対して有用な効果があまりに多い気がします。どこまで何が正しいのか素人の僕にはわかりませんが、日常的に摂取する価値は十分あるように思いました。ただ肝臓等に負担を与えたり、その他のリスクも当然あり、医師指導のもとに服用したほうがいいと思います。

実はこの薬、オオサカ堂などの薬の個人輸入サイトで購入することが可能です。メトグルコや、メルビンという薬品のジェネリック医薬品である【アポメトホルミン】という名前で販売されています。メトホルミンという薬名でもジェネリック医薬品が販売されています。

病院行かないと買えないと思っていたもの医薬品が、ネットを通じて買えてしまう。もちろんネットあるあるで、医薬品が偽物である可能性も否めないというリスクがあり、そもそも医者ではない人間が素人判断することのリスクは計り知れませんが、手軽に医薬品が買えてしまうことは病院のない過疎地域等ではメリットでもあります。

薬を使えばカラダへの負担はかかるもの。摂取しないで健康体を維持するのが一番なのは間違いありません。なるべく自分の力で健康を維持したいですよね。

追伸:SGLT2阻害薬(主にフォシーガ)についても調べてみました

糖尿病薬の一種であるSGLT2阻害薬(フォシーガジャディアンス)ですが、ダイエット外来等で非糖尿病の肥満者に対して用いられているそうです。気になった方はこちらの記事も読んでみてくださいね。

ではまた!

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